冬至が近づいてきました。2023年の冬至は12月22日です。
冬至(とうじ)とは一年の中で、いちばん昼の時間が短くて夜の時間が長い日のことです。
昼間の太陽が出ている時間がいちばん短いので、とても寒いという意味もあります。この寒さが厳しい冬を健康に乗り越えるための知恵が、冬至の食べ物にあります。
この記事では、冬至に縁起が良いとされている食べ物についてその理由もまとめました。
寒い冬を過ごすための楽しい豆知識が、お役に立てると嬉しいです。
冬至に食べると縁起が良い物は?
冬至は一年のうちで、いちばん日照時間が短くなります。ということは、翌日からまた日照時間が長くなってきます。
そのため、『太陽が生まれ変わる日』として世界でお祝いが行われているそうです。
香港:夜に一族が集まってご馳走を囲む風習があり、会社は社員を早く帰宅させるそう
イングランド・ストーンヘンジ(古代の巨石遺跡):冬至の日の出を迎える儀式があり世界中から5000人が集まった
北欧:冬至祭・ユールが行われていた。現在はクリスマスになっているが、太陽が再び強い生命を持つ日とされていた
など、冬至は世界中で特別な日とされているようです。
『太陽が生まれ変わる日』って素敵ですね!
日本では、冬至といえばカボチャというイメージがありますね。
というか、カボチャしか思い浮かびません!
冬至は寒さが厳しい冬の始まりです。そこで栄養をつけて冬を乗り切るための食材が冬至にはオススメとされています。
冬至の七種(ななくさ)
冬至に食べると縁起が良い食べ物として、7種類が言われています。それを【冬至の七種】と呼びます。
- カボチャ
- 蓮根
- 人参
- 銀杏
- 寒天
- 金柑
- うどん
カボチャはビタミンAやカロチンが豊富で、風邪予防にも最適な食べ物です。
カボチャの旬は夏ですが、長期保存ができるため作物の少ない冬にも重宝したのでしょう。同じ理由で人参もカロチンやビタミンが豊富です。
蓮根の旬は秋から冬にかけてです。ビタミンCや食物繊維、カリウムやカルシウムも豊富な野菜です。
銀杏にはビタミンCやβカロチンが豊富に含まれており、免疫力のアップやアンチエイジング効果が期待できます。
寒天は夏の食べ物のような気がしますが、実は天然乾燥寒天は冬に信州地方で作られているんです。寒天には食物繊維が豊富に含まれていて腸内環境を整えてくれます。
金柑の収穫は、ハウスもので11月からです。金柑にはビタミンCやビタミンEが豊富に含まれており、風邪予防や疲労回復効果があります。
縁起が良いとされている理由は?
冬至の七種が縁起が良いとされている理由は、『ん』が2回も付くからなんです。『ん』がつく食べ物は『運盛り』と呼ばれています。運盛りの食べ物には栄養豊富なものも多く、縁起を担ぎながら栄養も重要視していたといえますね。
また『ん』は『いろはにほへと・・』では最後なので、終わりから始まりという意味も込められています。
冬至は古来から『一陽来復(いちようらいふく)』と呼ばれ、運気が上がる始まりの日とされています。
つまり、『ん』と意味合いも重なるんですね!
- カボチャ→南瓜(なんきん)
- 蓮根→れんこん
- 人参→にんじん
- 銀杏→ぎんなん
- 寒天→かんてん
- 金柑→きんかん
- うどん→饂飩(うんどん)
うどんはこじつけのような気もしますが、中国料理では『ワンタン』と読むらしいです。
レンコンは穴が空いていることから、先を見通せる・見通しがきく縁起物としておせち料理などにも使われています。
栄養が豊富で、旬の時期や保存がきく食物で名前まで『ん』が付く縁起盛りのものを集めたら冬至の七種になったと言う感じでしょうか?
カボチャのオススメの活用方法!
カボチャは煮たり揚げたりして食べることが多いですが、冬至のおすすめの食べ方としては、カボチャのいとこ煮やカボチャ粥があります。
カボチャのいとこ煮
カボチャと小豆を一緒に煮たものを、いとこ煮と呼びます。
カボチャと小豆はいとこ関係?
いとこ煮とは、固いものをおいおい(甥)めいめい(姪)煮込むことから甥と姪でいとこ煮と言われています。
いとこ煮は地方によって色々な食材が使われています。
里芋と小豆の煮物・大根と小豆の味噌汁・小豆とレンコンの煮物・さつまいもと小豆の煮物・大根や人参、こんにゃくと小豆の煮物
茹で小豆の缶詰を使えば、時短・簡単・美味しいいとこ煮ができます。
詳しくはこちら→クックパッド
カボチャのサラダ
①カボチャを茹でて潰してマヨネーズと和えれば、簡単カボチャサラダの出来上がりです!
煮物を作るときに茹ですぎて失敗した時、潰してマヨネーズであえると美味しくなりました〜笑
②角切りにしたカボチャをレンジでチンして、さっと油で炒めます。
塩コショウとパセリやネギなどの香味野菜を散らせば、簡単カボチャのサラダ(潰れていないバージョン)の出来上がり!
ゆずの便利な使い方はこれ!
冬至には、ゆずも縁起がいいとされています。
ゆずは食べるよりも、お風呂に入れて使います。
香りが良いゆずをお風呂に入れることで、邪気を払うという意味合いもあるようです。
ゆずにはビタミンCが多く含まれています。そのため乾燥しがちな冬に保湿効果や美肌効果が高いともされています。
柚子風呂のやり方
ゆずを、丸ごとそのままお風呂に入れます。入浴前に入れておくと、ゆずの良い香りがします。
または、半分に切って洗濯ネットなどの網に入れた状態でお風呂に浮かべます。切ったまま入れてしまうと果肉やタネが浴槽内に出てしまうので、後からの排水やお掃除が大変です。
注意:ゆずの果汁を絞って入れてしまうと、ピリピリとした刺激があり痛みを感じる場合もあります。
うさぴょんは子供が小さい頃、お風呂で柚子を絞ったら『痛い!』と大泣きされました。くれぐれもお子様が小さいうちは、絞らないように!
ゆずの食べ方
ゆずは皮を少し削って煮物や味噌汁に入れると、かなり良い香りがして格調高いメニューになるような気がします。
千切りにして、鍋の薬味にするのもオススメです。
千切りにした大根を塩で揉んで、柚や鷹の爪と合わせて漬け込むと美味しい自家製漬物の出来上がりです。
冬至の縁起の良い食べ物【まとめ】
冬至に食べると縁起の良い物についてまとめました。
運盛りと言われる【冬至七種】や、柚子湯などが良いようです。
これから寒さが厳しくなる冬の入口の冬至ですが、『太陽が生まれ変わる日』など素敵な意味もありますね🎵
ビタミンやカロチンなどの栄養を摂り、柚子を浮かべたお風呂で温まって風邪をひかないよう過ごしたいですね!