箱根駅伝は、毎年1月2日と3日に東京から箱根までの往復で行われる、日本の大学駅伝競技大会です。その規模は、日本最大級の駅伝大会として知られており、毎年多くの観客が詰めかけます。
そんな箱根駅伝を支える運営車は、大会の安全と円滑な運営に欠かせない存在です。
今回は、箱根駅伝の運営車について、車種や乗車人数、使用後の行き先など、気になる情報を徹底解説します。
さらに、2024年に開催される100回大会の運営車についても、予想を交えてご紹介します。
箱根駅伝の運営車の車種は?
箱根駅伝をテレビで見ていると、ポイント毎に選手の後ろから声をかける『運営管理車』の存在が気になります。
箱根駅伝では、監督等が乗車する運営管理車以外に
- 大会本部車
- 技術総務車
- 大会会長車
- 広報車
- 緊急対応車
- 医務車
が走っています。
第89回大会まではホンダが車両提供契約を締結していましたが、第87回(2011年)以降はトヨタが運営車両の全てを提供しています。
遡ると、第78回までは陸上自衛隊が車両提供をしていました。陸上自衛隊撤退後は、三菱自動車が車両提供していました。しかしリコール隠し騒動で撤退しました。
第100回大会の大会要綱でも、協賛にトヨタ自動車株式会社の名前があるため今回もトヨタの車両が独占していると思われます。
大会本部車:審判員
大会本部車には審判員が乗車しています。
2023年の99回大会では、新型プリウスが登場し話題になりました。
このプリウスは2022年11月に世界初公開されたばかりで、ナンバーをつけて公道を走るのは初めてという『トヨタサプライズ』でした。
2022年の箱根駅伝では、発売前の電気自動車・bZ4Xが登場し話題になっていましたね!
技術総務車:走路の安全確認
技術総務車は走路の安全確認をします。
2023年の大会では、新型クラウン・クロスオーバーでした。
大会会長車:会長
大会会長車も、よくテレビに映ることで話題になる車です。
ここ最近は、「世界に数台しかない。」と言われている、センチュリーGRMNです。
この車の所有者はトヨタ自動車の社長・豊田章男氏だそうです。
このモデルはドライビング好きの豊田章男社長の提案で試作されたモデルで、トヨタのモータースポーツ活動やスポーツモデル開発を担う「GRカンパニー」が内外装や走りの部分にドライバーズカーの要素をプラスした、世界に2台しかない特別なモデルです。
車のニュース(https://kuruma-news.jp/post/461223)
世界に2台しかない車をテレビでじっくり見られるのが、箱根駅伝のもう一つの楽しみでもありますね!
会長車のナンバー『18-67』は、トヨタの創業者・豊田佐吉氏の生まれた年だそうです。
広報車
広報車は、沿道の観客に選手が近づいていることを知らせる役目です。比較的コンパクトな車が選ばれることが多いです。
2023年の箱根駅伝では、新型クラウンが走行していました。
箱根駅伝・運営車の車種や声をかけるタイミング・乗車人数は?
箱根駅伝といえば、選手の後ろから大学の車が走り、タイムを伝えたり励ましたりする場面が印象的です。
運営車の車種
例年、トヨタのノア・アルファード・ヴォクシー・エスクァイヤなどが投入されています。
2023年はノア・ヴォクシーでした。
運営車が声をかけられるタイミングは?
レースの途中で運営車から監督が声をかけ、指示したり叱咤激励する場面ですがどのタイミングで声をかけているのでしょうか?
監督が声をかけて良い場面は、厳密に決まっています。
- 走り出しから、1・3・5・10・15km
- ゴールまで残り3・1km
で1分間のみと決まっています。
運営車の乗車人数は?
大会運営車には、監督の他に運転手・マネージャー・競技運営委員・走路管理員が乗車しています。
運転手は、トヨタ自動車直営の自動車教習所『トヨタドライビングスクール』の教官が務めているそうです。
プロのドライバーですね!
マネージャーは、選手のラップタイムや他校とのタイム差を調べて監督に伝える役目を担っています。情報を収集し分析するかなり重要な役目です。
競技運営委員・走路管理員は声かけのポイントを指示したり、競技ルールが守られているかどうかを見ています。
運転手を入れて5人が乗車するため、ミニバンが使用されているのですね!
箱根駅伝・運営車のその後は?
監督が乗っている運営車には、大学名と共に大学の襷の色と同じラッピングがされています。
横から見ても、どこの大学か分かるようにという配慮だそうです。
箱根駅伝が終わった後は、東京近郊のトヨタ自動車の販売店で展示される可能性もあるそうです。
箱根駅伝が終了したら、各ディーラーなどで展示情報がSNSにアップされるので要チェックですね♪
箱根駅伝100回大会の運営車・車種の予想
100回大会となる、2024年の箱根駅伝で運営車や本部車には何が投入されるのでしょうか?
2023年12月27日から、スポーツカーシリーズ『GR』の映像が公開されました。このCMは箱根駅伝のTV放送でも特別編が放映されるそうです。
公開当日で、すでに200万回以上の再生という人気ぶりで注目度の高さがよく分かりますね。
大会本部車はGRシリーズになりそうですね!
箱根駅伝運営管理車【まとめ】
箱根駅伝の大会運営車についてまとめました。
箱根駅伝では、TV中継で大会本部車や会長車などの車を探すことも楽しみの一つです。
箱根駅伝で走行する車両には
- 大会本部車
- 技術総務車
- 大会会長車
- 運営管理車
- 広報車
- 緊急対応車
- 医務車
があり、運営車には監督の他にマネージャー・競技運営委員・走路管理員が同乗しています。ドライバーはプロドライバー(自動車教習所の教官)です。
2024年の箱根駅伝100回大会に合わせて、トヨタ自動車は『GR』シリーズの新しいCMを放映します。大会本部車にもGRシリーズから投入されると予想されますね。